ミッコロさんの本音劇場

私の人生で起きたこと、その時の私の気持ちを本音でぶつけていきます。

最後くらい🥺

私が最近知って驚いてショックを受けた事をお話したいと思います。

私は現在訪問看護師をしています。働き始めてそろそろ1年半たちます。この期間にたくさんの患者様がお亡くなりになりました。

私が入職した時から受け持たせていただいた患者様が先月亡くなった事をつい最近聞きました。

その患者様は、難病で独居の方で3ヶ月くらい前まで毎週2回訪問に行っていましたが、ベットから転落して鎖骨を骨折してしまい今後は独居は難しいとのことで施設に入所しました。

最後の最後まで自宅で暮らしたい、自分の口からご飯が食べたい、もし何かあっても人工呼吸器をつけてまで生きていたいと言っていたので、ギリギリまで本人が望むように自宅で療養生活を送っていました。

まだ50代とお若い方だったので、やはり進行が早く、訪問に行く度に徐々に症状が進行してるのが分かりました。

 

それでも、前向きに頑張ってる姿を見て私の方が勇気づけられる事が多々ありました。

 

患者様が病院に入院すると、主治医や看護師から経過報告を受けるので現在はどういう状態だとか手術してリハビリ中だとかいついつに退院するとか亡くなったとかの情報を得られますが、施設に入所してしまうと、担当から外れてしまうのでその後の状況が分からないんです。

 

先月その患者様の担当ヘルパーだった友人とお食事に行った時に初めてその患者様が亡くなったことを聞かされてとても驚きました。

「ねぇねぇ〇〇さん元気〜?」

「知らないの〜? あの人先月亡くなったんだよ 最後は本当に可哀想だったよ」

「え〜何で〜?」

 

施設に入所後、症状がさらに進行して食事中に誤嚥を起こし誤嚥性肺炎で病院に入院することになったそうです。あれだけ胃瘻は嫌だと言っていましたが、自分の口からはご飯が食べられなくなり胃瘻造設することになりました。それから一気に状態が悪くなって亡くなったと聞かされました。

 

その患者様には身内が1人もいなかったので施設入所中や病院入院中にも誰一人お見舞いに来てくれる人がいなくて、そのヘルパーさんが毎日のように楊子を見に行っていました。亡くなる前日に会いに行くとその人が来るのを待っていたかのように子供のようにはしゃいでいたと聞かされました。よっぽど嬉しかったんでしょうね!その時のその方の笑顔が目に浮かびます。

翌日もいつものように様子を見に行くともう亡くなった後で葬儀屋さんが引き取った後でした。

 

私は人が亡くなった時は家族がいるいないに関係なく、葬儀屋さんがきちんと死後の処置をしてくれて1番綺麗な状態で火葬されるのだと思っていました。しかし、その患者様のように家族や身内が誰もいなくてお葬式をあげない場合は亡くなったその時の状態のまま、火葬されることを初めて知りものすごく衝撃を受けました。そうなんですか〜?本当に知らなかったです。

ヘルパーさんが火葬される当日の朝に最後に顔を見に行くととても苦しそうな表情だったそうです。そして、いつも着ていたヨレヨレのパジャマのままだったと聞かされ、本当に胸が締め付けられました。

私は最後くらい綺麗にしてあげたい お洋服を着替えて、体も拭いてあげたい 洗髪もしてあげたい 化粧もしてあげたいも思いました。日本ではまだあまり知られていませんが、外国では、「エンバーミング」というものがあります。

 

エンバーミング(embalming)とは、遺体を消毒や保存処理、また必要に応じて修復することで長期保存を可能にする技法です。日本語では遺体衛生保全という。土葬が基本の北米等では、遺体から感染症が蔓延することを防止する目的もある。

 

今までたくさんたくさん辛い思いや苦しい思いをしたんだから、最後くらい最高に綺麗にしてあげたい

 

その患者様のお母さんも同じ病気で亡くなったと後になって聞かされました。お父さんも1年前に他界しました。今頃天国で両親と再会して仲良く暮らしてるかな😌

次もし生まれてきたらたくさん美味しいもの食べてほしい 健康で長生きしてほしい  友達になりたい たくさん喋りたい 彼氏を作ったり、結婚して子供を作ってほしい とにかく普通に生活してもらいたい  

 

自分から病気になりたくてなる人はいません。病気になったら受け入れるしかないかもしれないけれど、前向きに日々頑張ってる人はたくさんいます。そういう方をこれからも応援し、支え、心に寄り添っていきたいと思います。

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